2023/05/30 07:05
TRPGとボードゲームが好きな大学生のましゅうさん。今回は『旅するゲームブック』3作品を遊ばれた感想や、それをきっかけに、初めての一人旅を経験したお話を伺いました。(今回掲載されている写真は、すべてましゅうさんが撮影されています。)
Twitter:@marshuumallow
初めて『旅するゲームブック』と出会ったきっかけはなんですか?
ましゅう 2022年春のゲームマーケットで初めて購入しました。最初ブースに行ったときは、別の商品を買おうと思っていたんです。でもブレーメン編を試し読みしてみたら、72番のページが素敵で…見た瞬間に自分が遊ぶ風景が浮かびました。「どうやったら72番に行けるんだろう?」とページをめくりながらワクワクしたんです。あと私はカメラが好きなので、「実際の旅行のように、そのページの写真を撮りながら遊びたいな」と思いました。ゲームを選ぶときは、そうやって自分が遊ぶ姿を想像できるかどうかで決めています。
遊んだあとに、すぐに感想を書いてくれましたよね。読者がどんな環境で遊んでいるかを初めて知れたので、とても興味深かったです。
ましゅう 部屋を暗くしてライトをあてて、本と地図だけが目に入るようにしました。部屋の中に色々なモノがあるので、そういった情報を遮断して、ゲームの体験に集中したかったんです。
環境をセッティングして丁寧にゲームに向き合ってくれていて、嬉しくなりました。手書きの感想も書いてくださっていましたね。
ましゅう 「プレイした後の感動をどうやって伝えたらいいだろう?」と思ったときに、この手書きのプレイログを書くようになりました。読んでもらう人にも楽しんでほしいので、文字だけでなくイラストも描いています。レイアウトを考えながら描くのは楽しいですね。
ましゅう 「プレイした後の感動をどうやって伝えたらいいだろう?」と思ったときに、この手書きのプレイログを書くようになりました。読んでもらう人にも楽しんでほしいので、文字だけでなくイラストも描いています。レイアウトを考えながら描くのは楽しいですね。
ましゅうさんは、3作品すべて遊ばれていますが、その中でお気に入りの都市はありますか?
ましゅう 一番好きなのが、やっぱりブレーメン編です。ゆったりとした旅ができて、作者の主観が強く入っているのが面白いです。例えばホテルに泊まったり、ごはんを食べる描写が増えて「旅してるなぁ」って気分になりました。あとはガイドブックに載ってなさそうな場所が多いのも良かったです。
ましゅう 一番好きなのが、やっぱりブレーメン編です。ゆったりとした旅ができて、作者の主観が強く入っているのが面白いです。例えばホテルに泊まったり、ごはんを食べる描写が増えて「旅してるなぁ」って気分になりました。あとはガイドブックに載ってなさそうな場所が多いのも良かったです。
ブレーメン編を作ったのはちょうどコロナ禍で、旅行には行けない時期でした。でもどうしても作りたかったので、昔の日記と写真を掘り起こしてそれをベースに作ったんですよね。主観的になっているのは日記をもとにしているのと、「旅をしたい」という気持ちが強くあらわれていたのかも。ブレーメン編は、おっしゃるようにガイドブックには載っていない場所をたくさん訪れています。
ましゅう 一方で、ウィーン編は「硬派な旅」という印象を受けました。美術館や建築など、たくさんの観光名所を解説とともに巡れるようになっていて、「作者はウィーンが好きなんだろうなぁ」というのが伝わってきます。印象に残っているのは、お墓で迷うシーンですね。ガイドっぽい感じだったのに、急に作者の行き当たりばったりなシーンが出てきて、面白かったです。
お墓で迷うシーンは、リアルに迷ってしまって本当に焦ったんですよね。スマホも繋がらなくなっちゃって。そういう経験は印象に残っているので、入れたら面白いかなと思って作りましたね。
ましゅう そして京都編は、一番手軽に旅行が楽しめる作品だと思います。ブレーメン編は、一回のプレイが結構長いんですよね。でも、京都編では短くなっているので、初めての人が手軽に楽しめると思います。そして、旅行記の客観と主観のバランスが一番良いと感じました。
確かに、京都編は購入いただいた方が両親や友人にあげていたり、ゲームを普段プレイしない層も楽しんでいるという声を聞きます。色んな層に広まる入り口が作れたのは良かったです。
確かに、京都編は購入いただいた方が両親や友人にあげていたり、ゲームを普段プレイしない層も楽しんでいるという声を聞きます。色んな層に広まる入り口が作れたのは良かったです。
ましゅうさんは昨年の冬に、旅するゲームブックをきっかけに一人旅をされたと聞きましたが、いかがでしたか?
ましゅう 昨年の11月に、初めて香川県の瀬戸内国際芸術祭に行きました。このゲームブックで、行き当たりばったりの旅を知れたので、自分でも行ってみようと思いました。実際一人旅をしてみて、『旅するゲームブック』を遊んだ後に旅ができてよかったなぁって思ったんですよね。
ましゅう 昨年の11月に、初めて香川県の瀬戸内国際芸術祭に行きました。このゲームブックで、行き当たりばったりの旅を知れたので、自分でも行ってみようと思いました。実際一人旅をしてみて、『旅するゲームブック』を遊んだ後に旅ができてよかったなぁって思ったんですよね。
ましゅう 例えば、とある島に着いたとき、残念ながら見たい展示が閉まっていたんです。きっと普段はガッカリしていたと思うんですけど、そういうことが起きても「じゃあどうしよう?」と思って行動するようになりました。近くのプライベートビーチに行って、景色を見てぼーっとしたり海に足をひたしたりして、ゆっくりした時間を過ごしました。
ましゅう また、ビーチで海外の方がそばにいたのですが、その時自分の中に「話しかける?それとも話しかけない?」という選択肢が生まれました。結果的に声を掛けて、旅行中の写真を見せ合ったりして楽しかったです。
素敵なお話ですね。実はこの作品を作ったきっかけも、そういった体験がもとになっています。私がドイツに行ったときにお目当ての場所に行けなかったことがあり...でも諦めずにふらっと近場へ行ってみたら素敵な体験ができたんです。どんな選択をしても、きっと後悔しない経験が得られるのが、旅の醍醐味なんじゃないかと思っています。
ましゅう また、ビーチで海外の方がそばにいたのですが、その時自分の中に「話しかける?それとも話しかけない?」という選択肢が生まれました。結果的に声を掛けて、旅行中の写真を見せ合ったりして楽しかったです。
素敵なお話ですね。実はこの作品を作ったきっかけも、そういった体験がもとになっています。私がドイツに行ったときにお目当ての場所に行けなかったことがあり...でも諦めずにふらっと近場へ行ってみたら素敵な体験ができたんです。どんな選択をしても、きっと後悔しない経験が得られるのが、旅の醍醐味なんじゃないかと思っています。
ましゅう 旅って楽しみだけど、「計画を立てなきゃ」と思って腰が重くなったりすることもあります。でも、それを軽くしてくれるのがこの作品だなと思います。肩の力を抜いて、旅を楽しめるようになりました。
最後に、『旅するゲームブック』の続編がでるとしたら、どこの国(または都市)がいいですか?
ましゅう 2つあります。ひとつはイギリスのロンドンです。今『Liminal-リミナル-』というTRPGで遊んでいるのですが、イギリスを舞台にしていて実際の土地が出てくるんですよね。土地の知識があればより楽しめる気がしていて、ロンドン編が出たらぜひ遊びたいです。
ましゅう 2つあります。ひとつはイギリスのロンドンです。今『Liminal-リミナル-』というTRPGで遊んでいるのですが、イギリスを舞台にしていて実際の土地が出てくるんですよね。土地の知識があればより楽しめる気がしていて、ロンドン編が出たらぜひ遊びたいです。
そして、もうひとつは台湾です。実際に行ったことのある国なんですが、だからこそ「どうやってゲームブックの形になるのかな?」という興味があります。台湾って、寄り道できるところが多くて。屋台めぐりをしながら、気ままに台湾を散策してみたいです。
イギリスも台湾もまだ行ったことがないのですが、どちらもとても興味のある場所です。とくに台湾は、次回作に検討していた国で、リクエストも多くいただきますね。もし旅が実現できそうであれば、近いうちにリリースできればと思っています。今回は素敵な旅のエピソードをはじめ、美しい写真やプレイログを見せていただき、ありがとうございました!
イギリスも台湾もまだ行ったことがないのですが、どちらもとても興味のある場所です。とくに台湾は、次回作に検討していた国で、リクエストも多くいただきますね。もし旅が実現できそうであれば、近いうちにリリースできればと思っています。今回は素敵な旅のエピソードをはじめ、美しい写真やプレイログを見せていただき、ありがとうございました!
Twitter:@asamiy024